2024 額装正絹染め江戸時代風俗絵「職人尽絵・機織図(しょくにんづくしえ・はたおりず)」

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職人尽絵「機織之図」と題される江戸時代の風俗絵を、正絹染めにより見事なまでに再現、額装されたものです。およそ、縦60、横75、厚3㌢、重3800㌘です。なお、「職」「尽」は旧字体表記ですが、新字体表記としています。下で説明しますが、出品の原画は、江戸時代初期の岩佐派絵師の制作と推察される風俗絵で、額裏に貼付けの説明書の狩野派絵師のものではないと思います。額裏の説明書は経年で四角が剥がれ貼付け跡も目立ちますが、内容は次の『』の通りです(一部略)。『この「機織之図」は、江戸時代の風俗絵として知られる狩野吉信筆「職人尽絵」屏風二十四図の一つで、現在の熱海のMOA美術館に所蔵される寛永期の佳作です。(略)きものに因みこれを別織正絹羽二重に三十三枚の型で謹染させていただきました。(略)昭和六十三年 戌辰(略)』この説明から、狩野吉信筆「職人尽絵」屏風二十四図の一つの「機織之図」は、MOA美術館に寛永期の佳作として所蔵されていると読めます。いずれも「機織図」ですが、ネット情報(要点は下【】)からそれらは異なる派の絵師の風俗絵で、喜多院所蔵は狩野吉信筆の、MOA所蔵は岩佐派絵師と推察される風俗絵と分かりました。出品のものは確かにMOA美術館所蔵の「機織図屏風」に酷似し、これが原画と考えられます。ちなみに、原画は1977年発行切手趣味週間のデザインにも。【狩野吉信筆「職人尽絵」屏風二十四図】「狩野吉信(1552~40年)」は、狩野派絵師として江戸前期に活躍、狩野派の長老の一人でも、職人尽図が有名で「川越大師喜多院」所蔵の「紙本(しほん)着色職人尽絵」屏風は狩野吉信の筆と。これは六曲一双の各曲に2図づつ合わせて24の紙本極彩色絵図が貼付けられた屏風で、描かれた職種は機織師を含め、仏師・傘師・革師・鎧師・弓師・数珠師・鍛冶師・刀師・矢細工師・蒔絵師・桶師など25種。【MOA美術館所蔵の寛永期の「機織図屏風」】この「機織図屏風」は紙本金地著色二曲一隻の屏風で、絵師集団岩佐派の元祖で元和・寛永(1615~1644年)頃に活躍した「岩佐又兵衛」門下の絵師の制作と推察される、と解説されています。一時期飾っていました。三十数年の経年で少し埃汚れなどはありますが、キズやヒビなどの損傷はほぼありません。見事な正絹染め「機織図」でありご活用いただければ幸です。

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