和楽器の笙です。年代物と思われますが、美術品に使用される中性紙にくるまれて保存されていたため、湿度などによるダメージはそこまで受けていないものと思われます。竹には煤竹と呼ばれる、囲炉裏の煙で燻された竹が使用されています。燻されることで素材として頑丈になっていることや、色合いとしての美しさがメリットです。煤竹は茅葺き屋根を設えた古民家の解体や修復の際でないと手に入らない希少な材であり、使用できる職人は限られています。また、生産数も限られることから、宮内庁楽部などに納められるものがほとんどです。特にこちらの商品のような黒々とした、厚みのある上質な煤竹で製作することは現状ほぼ能という状況です。本節のものであり、見た目としても美しい商品です。頭は黒漆塗り、金具は銀かと思われます。桐と思われる箱と、絹製と思われる枕が付属します。箱には作者名と思われる記載がありますが、解読はできません。古美術品の桐箱はいくつか見ておりますが、状態から推測するに江戸時代中期～後期頃のもののように見えます。リードに狂いなどは無く、現状演奏できますが、デリケートな楽器であるため、配送中の振動などにより影響が出る可能性はあります。また、モニター環境により色味が違って見えることもあります。主観もありますため、NC,NRにて、ご理解の上ご購入ください。